「でも、言い訳くらいさせてくれな?」


『言い訳』という言葉の選びが輝らしい。


私の嫉妬のせいでこんな風になったのに。



絶対に、私に非があるような言葉は選ばない。





「愛莉は、本当に仕事仲間だ。元カノでもないし好きだと思ったことすらない」


黙って聞き続ける私を、ゆっくり話す輝。


二人のいる空間は、まだ朝方ってことだけあってか静かすぎるくらい静かで輝の声が鮮明に耳に入ってくる。



「でも、あいつの方から告白されたことはある」



そういわれた瞬間、胸がざわつき始めた。


まただ。


どうやら、私の心はおかしくなってしまったらしい。



輝の口から『愛莉』という言葉が出るだけで、胸の痛みが増してくる。



あぁ、私って真っ黒だ。

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冷たい  あまあま  すれ違い  嫉妬  いちゃいちゃ  一途