闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

変化



憐seid


七彩は俺に秘密を教えて直ぐに出て行った。


俺は七彩が出ていったあと、力なく椅子に座り頭を抱えた。


「そんな、そんなことがあるのか?…いや。あったんだな。ふっ。情けねぇ。」


思っていたよりも重い現実を突き付けられて混乱していた。


「受け入れられっかなぁ。」


そう言って背伸びをすると


――――コンコン


誰かがドアをノックしてきた。


「誰だ。」


「団長。俺。」


その声の主は駿だった。


「入れ。」


ガチャ


「あの黒猫ちゃんは帰っちゃったんですか?」


「ああ。」


「で、あいつは何者何ですか?」


何時ものチャラチャラした感じではなく仕事モードだった。


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