最悪から最愛へ
攻める姿勢
「お疲れさま」


「お疲れ様です。あ!店長、あれからどうなりました?」


あれから…10日も過ぎていた。大学生の田中くんは試験期間のため、一週間休んでいて、久しぶりの出勤だった。

田中くんは、出勤前だが、休憩室でカップラーメンをすすっていた。休憩に入った峻もカップラーメンを食べるためにポットに入ってるお湯を注ぐ。


「どうにもなっていないよ」


峻は渚に拒否されてから何もしないで、渚から行動を起こしてくれることを待っていた。


「ええっ?まだものにしてないんですか?おかしくないですか?まったく…なんのために俺が身を引いたんだか」


本気ではない田中くんが身を引いたなんて言うこともおかしい。


「いいんだよ。ゆっくりと攻めるつもりだから」


「へー、攻める?さすが店長、言うことが大人ですね。だったら、早く攻めたほうがいいですよ」


田中くんは、余計なお世話が多い。
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