その後、俺は理沙と数十分に渡り唇を重ね、最後の別れを済ませて立ち上がった。


振り返るとそこには、恵梨香さんと葉山がいて、俺が何をしていたか見ていたのだ。


だけど、何も言わない。


涙を流して酷い顔になっている俺を気遣ってくれているのか、葉山は気まずそうだ。


「葉山……頼みがある。理沙の遺体を……燃やしてくれ」


出来ればずっと置いてほしいけど、理沙が腐敗していくと考えると、人間らしい最期を。


奈央さんや新崎さんと同じように葬ってほしいという想いがあった。


「お、俺は良いけどよ……お前は大丈夫なのかよ」


大丈夫なわけがない。


だけど、もう理沙は生き返らないんだし、仕方ないじゃないか。


出来る事ならずっと一緒にいたいけど、朽ちる理沙を見たくないから。


「良いんだ。それと……もう一つ頼みがあるんだ」


「なんだ?言ってみろよ」


葉山も理沙を巻き込んでしまったという後ろめたさがあるのだろうか。


断る事なく、何でも聞いてくれる雰囲気だ。


「俺の知り合いに、小さな女の子と女子高生がいるんだ。その子達をここで保護してやってくれ」

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