ありがとう さよなら(短編)
ありがとう さよなら



「はぁー…」



思わず深いため息をつく
朝、学校に着いた私がいつも最初にする事


それは---

机の中の物をチェックする事なのだ
通常、空っぽのはずの机の中に手を入れゴソゴソと自分の机の中をあさると必ず何かが入っている



「………ッ」



最初に手にしたのは、びっしりとカビの生えたパンだった



1枚、2枚………、6枚…---



汚いなぁ…

思わずため息をつきながら、なおも机の中を漁ると…---
生ごみやら燃えるごみも机の中に入っていた。それらを慣れた手つきで取り出しゴミ箱へと捨てる



これが私の当たり前の日常…---



そう…、私はいじめにあっているの
でもね。辛くはないんだよ
だって私にはいつも守ってくれる、大好きな彼氏がいるから




今は8時10分




もうすぐ…
もうすぐ私の彼がこの教室にやってくるはず


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