「光恵の世界を、みんなに見せてくる。ここで待ってて」


彼は輝いていた。
光恵の頭の中にいた人物に、彼が命を宿らせた。


光恵がこの作品を書いた時、太った孝志の写真を見ながら想像した。
舞台を降りると別人のようにやぼったく不器用だった男が、恋をして変わっていく様を。
誰かのために、何かしてあげたい、自分を変えたいと願うようになる、その成長を。


今、目の前に、想像していた孝志がいる。


君が、
好き。


これまでも、
これからも、


変わらないのは、
この気持ち。


シェフが厨房の奥で、自分の気持ちに気づいた時のセリフ。


なぜ、あんなにも孝志の新しい姿に、不安を覚えたんだろう。
わたしのために、変わろうとしてくれたのに。
心臓の鼓動が早くなる。


わたしは今、目の前の彼に、恋をしてる。