彼女からの最後の贈り物

第1話 冷たい性格

いつもの学校に足を踏み入れた。


いや、この学校の景色はいつもとは違う。


俺は、周りを見て深いため息をついた。


校内は、ざわめいていた。


理由は・・・クラス替え。



みんなクラス表に目を向けて、喜んでたり、残念がっていたり。



正直、俺は・・・


クラス替えでさえもどうでもいい。



桜が散り、俺の頭上を通る。


桜の花びらでさえ、目障りに感じた。


仕方なく、下を向いて歩く。


俺、藤堂 真(とうどう しん)。



今日から高校2年生。



やっと、クラス表の周りに人がいなくなってきたので、クラス表に近づき、自分の名前を探す。


Aクラスに、俺の名前があった。



げっ・・・・



そのすぐ下に、藤堂 優(とうどう ゆう)の名前。



クラスメイトなんて、どうでもいいと思ってたけど、正直、こいつと一緒だけはごめんだ。



最悪。



あぁ、俺の高校生活・・・・



終わった。


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