*****

季節はゆっくりと過ぎ、うだるような暑さが続く8月になった。


あれから恭哉とは、関係はそのまま。
会社でなるべくベタベタされないように、阻止するのが大変だけど。


でも、お昼休みやちょっとした休憩のときに、
恭哉のあの笑顔を見ると、心がなんだか温かくなる。

いつの間にか、癒されてるんだ……私。



いつものように出勤した私は、会社の玄関ロビーにいる受付の子に「おはよう」と挨拶すると、すぐに呼び止められて手招きされた。


「あ、あの……パンスト電線してますよ。」

「え?! あ、ありがと。」


自分の足を見てみると、膝の辺りから靴のヒールの辺りまで、見事に線が入っている。

それに気づいた受付の子が、小声で教えてくれたんだ。


うわー、恥ずかしい。

満員電車で、バッグの金具か何かが引っかかったんだろうか?


朝からサイアクだと思いながら、予備のパンストを持ち歩いているので、
履き替えるために一番近くにあった女子トイレに飛び込んだ。

この作品のキーワード
年の差  年下  オフィスラブ  溺愛  大人  御曹司  運命  OL  アラサー 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。