遊雪の詩集
自分

あの人が
居なければ私なんて…

そう思って気づいたんだ

あの人が居るから
私に価値があるの?

あの人が離れてしまったら私に価値はないの?

そんな事ないって
言おうとしてやめた…

自分って何?
って思ったから、

私の好きな物って何?
私の得意な事って?
私の大切な物は?

どの問いにも答えられなくて…


自分に辛い事があったら
優しい人に頼って
嫌な事があったら
泣いて

そうやって逃げて、
受け入れるのも傷つくのもやめて

私の嫌な物って何?
私の気持ちって何?
私の考えって何?

そうやって考えて
わかったんだ
自分の中に自分なんて
居なくて

心の隙間は
ガラクタで埋めて

自分で自分に嘘ついて
自分を隠しているうちに
いつしか
ガラクタに埋もれて
本当にどこかに行ってしまったんだ、


独りになるのが
怖くて
独りになったって思うのが怖くて

いつまでも
ガラクタが手放せなくて

でも
気づいたんだ、
私の本当に大切な人が
くれた言葉も
思ってくれた事も
全部、私が踏みにじって
いるんじゃないかって事に

自分の中には何も
無いって?
ガラクタで埋めているだけだって?
そんな事


なかったんだ

皆がくれた言葉も
皆が支えてくれた事も
私の中にたくさんあって

だから独りじゃないんだって

気づいたんだ!

自分の価値は
自分で作るもの

自分の気持ちは
自分でしか伝えられないって事

ごめんね…
今まで気づけなくて
ごめんね…
今、迎えに行くからね

待ってて
ガラクタに埋もれてしまった『私』

今、
見つけた。
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