この22年間の人生で、自分の名前を恨んだことはない。

雨宮希望(アメミヤノゾミ)なんて、似合っていないにも程がある。

11歳の時に交通事故で亡くなった両親曰く、
「希望を持って人生を歩んで欲しい」

そんな願いを込めて、あたしに名前をつけたんだそうだ。

希望って、何それ?

美味しいの?


大学卒業まで10日を切った3月の中旬のこと。

朝日がのぼったばかりの早朝の小さな広場。

そこのベンチに座って120円の缶コーヒーを傾けながら預金通帳を見るのが、あたしの毎朝の日課だ。

通帳の残高は、5万円。

貯金が底をつくのも、すでに時間の問題と化している。

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