Candy House
こんなにも大勢の人に祝われてるあたしは、幸せ者なのかも知れない。

あたしは、もう1人じゃない。

上野さんと安部さんもいるし、横町のみんなもいる。

少しお節介なところもあるけれど…まあ、ある意味横町の特徴って言うヤツなのかな?

「やっぱり、キレイなお方ですね」

「ホント、雑貨屋の2人にはもったいなさ過ぎるぜ」

おじさん4人組からのヤジに、
「もったいないからと言って、絶対にあげませんからね?」

「ノゾミちゃんは俺らのものなので」

上野さんと安部さんはイタズラっ子のように舌を出して笑った。

「じゃあ、どこでゲットしたのか教えろー」

そう言ったおじさん4人組に、あたしたちは人差し指を唇に当てた。
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