星屑のバラード
一歩ずつ
店長の配慮で10日ほど休みをもらい、今日が久しぶりの勤務


「おはようございます、皆さんご心配お掛けして申し訳ありませんでした」

「今日からまたよろしくお願いします」


「ハナちゃん、おかえり〜」

「咲季さん、ただいまです」

「聞いたわよ、ハナちゃんを助けたの兄さんなんだって?」

「しかも彼女になったんでしょ?」

「えっ?咲季さん、なんで知ってるの?!」

「彼女ができたら私に報告するシステムになってるのよ」


なんだそのシステムは…

さすが咲季さん…

「兄さんに泣かされたらすぐ言いなさいよ!」

「ただじゃおかないんだから!」

えー…咲季さん、怖いんですけど…

「あ、ありがとうございます…」

「店長、ハナちゃんが兄さんの彼女になったの!」

「ちょっ、咲季さんっ!」

「あ、ハナちゃんにはまだ話してなかったわね」

「店長、うちの兄さんの幼なじみなの」

「えっそうだったんですか?!」

「私が赤ちゃんの時から知ってるのよ」

「ハナちゃん、そうなんだよ」

「アイツをよろしく頼むな、ハナちゃんなら大丈夫だな」

「安心したよ」


知らなかったな

店長は倉田 篤史さん、とても穏やかであたたかい雰囲気、気が利いてとても優しい

翔とは真逆というか違うタイプ

幼なじみだとはまったく考えなかった

なんだか、みんな繋がってアットホームな感じになっちゃった

いいのか悪いのか?

いいってことにしておこう…

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