……赤い人は、小さな女の子とは思えない程のすごい力を持っている。


初日には、チョンと触っただけであゆみを吹っ飛ばしたし、昨日は私の身体をまっぷたつにした。


それもロッカーごと、中にいた私を切り裂いたのだ。


手には何も道具を持っていなかったから、きっと素手で。


金属製のロッカーすらもたやすく切断するなんて……あんな化け物に追い詰められたら、逃げようがないじゃない。


「あー、もう! お腹が気持ち悪い……」


昨日の、あの腸が流れ出る不気味な感覚がまだ残っている。


それが気持ち悪くて、軽くさすりながら私は目を覚ました。


良かった、腰から下はあるし、怪我もしていない。


毎日の事とは言え、この時ばかりはいつも怖くて堪らない。


学校で死んだまま、二度と目を覚ます事がないんじゃないかと。


このカラダ探しの期限が切れてしまったら……やっぱりそうなるのかな。


「そうはなりたくないよね。頑張ってカラダを見つけるしかないか」


大きなあくびをしてベッドから降りた私だったが……ひとつだけ気になる事があった。











……美雪の事、どうしよう。












学校に行くのが、少し憂鬱になっていた。

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