星降る夜に。
「本当に忙しいんだね。莉子は事務なのに」


「事務仕事なんてあんまりしてないかも」



悪いことは必ずしも隠し通せるわけじゃない。そういうときこそ、何かの偶然が重なって上手くいかなくなる。

行動に気をつけなくちゃ…。



大輔さんとはもう会わないほうがいいだろう。彼に迷惑をかけたくない。

それに誠さんにバレたら…?

実家や姉たちの生活はどうなる?



軽はずみな行動をしたのは私だ。


再会したとき何が何でも拒否すれば良かったのに、それが出来なかった。
わずかな時間でもいいから隣にいたかった。
それがいけないことだと分かっていても。




「ぼーっとしてどうしたの。休憩にする?」


「うん。目が疲れちゃった」


「ずっと字書いてると疲れるよなー。飲み物持ってくる」




大輔さんに、もう会わないと連絡しよう。
ずるずるしたら最後まで言い出せなくなってしまうから。


「そういえば、新居に必要なものも揃えていかないとね。莉子が使いやすいものを選んでよ」


「それもあったかぁ。やることいっぱいあるね」
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