press come dark behind
探偵部の部員探しは案外難しい。
☆毬子side☆
私はひとまず、3年生の教室がある3階へと来た。
でも、探偵部の連中が簡単に見つかるかな・・・?
3年生に1人、2年生に1人の2人しかいないんだよ?
難しすぎるよぉ・・・。
ひとまず、聞き込みでもするかぁ。
探偵ドラマや推理小説とかは聞き込みが大事だから。
私は目の前を歩く男の子に「ねぇ」と声をかけた。
男の子はどちらかというと、地味な感じ。
茶色い髪に、普通の顔。
イケメンでも不細工でもない、ごく普通のどこにでもいそうな人。
「探偵部の部員を探しているんだけど、どこにいるかご存知?」
「・・・探偵部、部員?」
男子生徒は私が首からぶら下げているBBK希望者と私の名前が書かれた札を見て、ため口で話す。
BBKは生徒同然に見られるんだっけ?
「知っているけど」
「良かった。
教えてもらえるかな?」
「・・・ああ」
男子生徒は歩き始め、あるクラスの前で停まった。
【3-S】
S組・・・?