press come dark behind
「ドウは、校長が愛してやまない、実の娘だ」
「・・・え?
ええええぇぇぇぇぇえええ!?」
狭い部室に、私の叫びが響いた。
「旭が、校長の娘!?」
急いで旭を見ると、旭は読んでいた分厚い本から顔を上げ、ニコリ、と微笑んだ。
あれ?でも・・・。
「校長の名前、武井義孝だよ?
名字、相本堂じゃなくない?
娘いるとも聞いたことないし」
「ドウは校長の両親から縁を切るよう言われたんだ」
「どうして・・・」
「色々あるんだ」
1番重要なことを聞けなかった。
まぁ・・・良いや。
人の過去にズカズカ入って良いものではないし。
「そうなんだ。まぁ良いよ言わなくて」
私はニコリ、と笑った。
「・・・キモイぞ?」
・・・失礼な!!