ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
《4》二人の秘密

-香波side-

「おはよー香波」

「おはよー優華」

「俺の席どこだ?香波」

「えーとあ…私の隣の席」

「お前の隣か…で、お前の席、どこだよ!?」

「ち、ちょっと貴方・・・誰?」
優華は恐る恐る訊く。

「相良康秋…担任の相良先生とは兄弟だ。よろしく」

「相良先生の弟さん?」

「そうだよ・・・香波。案内しろ」

「優華、また後で・・・」

私は康秋君を席に案内した。


「ここが私の席。ここが貴方の席だと思う」

「サンキュー」

「あのさ・・・教室では安田さんって呼んでくれないかな?」

「義理でも兄妹になるんだ・・・香波でいいだろ?」

そりゃそうですけど・・・優華が・・・私たちの仲…誤解してるって・・・

私たちを見つめる優華と目を合わせた。私は苦笑いで誤魔化した。



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