朝、目を覚ますとあたしは全裸だった。
そして、隣にはスヤスヤと無防備な寝顔を見せる彼が眠っていた。

何これどいうこと?
なんて、パニックになることはなく、事態を冷静に受け止める。

そもそもこうなったのは、互いに同意の元だもん。
今更、パニックになる必要なんてないのだ。

むしろ、誰かと迎える朝に安心感の方が大きかった。

あたし、一岡由里子(いちおかゆりこ)。27歳。
職業OL。明るく健康なのが取り技くらいしか思い付かない超平凡な女。

そして、隣で眠る彼は、部署は違うけど同じ会社の人。
大瀬良直也(おおせらなおや)。33歳。
係長という肩書き有り。

てっきり既婚者だと思っていたんだけど、2年前に離婚したことを昨日知った。
会社ではたまに顔を合わすくらい。

そんな相手と一夜を過ごすことになったかというと...。
話は昨日の夕方にさかのぼるー。