信号機が赤から青へ。
車が走り出す。大瀬良さんは何も言わない。

無視してるの?
面倒くさいと思ってる?

それでも構わず言葉を続けた。

「車の助手席に乗られるだけじゃありません。大瀬良さんが他の女の人とご飯食べに行ったり、家に上げたり、キス以上のことしたりなんて...」

溢れそうな涙を我慢してこう言った。

「嫌なもんは嫌です」