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悠来のキモチは嬉しいけど、その気遣いに甘えてしまうと悠来に対する想いが余計に募る。

私の心の中は既に悠来に対するキモチで溢れ返っていた。

私は仕事に身が入らず、少し気を休めようとフロアを出る。


「!?小柳…休憩か?」

丁度外回りから戻って来た是枝さんと鉢合わせした。


「はい」


「ふうん。俺も休憩しようかな?」


是枝さんはブリーフケースを持ったまま、私と一緒に休憩スペースまでついて来た。


「何飲む?」


是枝さんは上着のポケットから黒の小銭入れを取り出す。


「私は別に…」


「小銭が一杯で困ってんだ。小銭使うのに協力してよ」


営業マンで話上手の是枝さんに上手に丸め込まれ、自販機の缶コーヒーを奢って貰った。



「この借りは返します」


「じゃ今度、一緒に遊びに行かない?」


「是枝さん…!?またまた、冗談を」

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