ご懐妊!!2~俺様上司は育メン愛妻家になりました~
と、お風呂事情はともかく、目下の検討事案はゼンさんとの甘い夜だ。

私はみなみを抱き上げ、湯船に入る。
みなみはふひーとかすかな吐息をもらし、心地よさそう。

いい気なもんですな。
ママはここまできみに邪魔されると、どうしたらいいのかわからないよ。


正直に言えば、私はそこまで『エッチしたい!』というモードにはなっていない。

私自身が淡白だからという理由ではなく、産後のホルモンのせいかも。
今のモードは『みなみのお世話マシン』という感じ。『みなみの食料供給マシン』かもしれない。

みなみに与えることがメイン機能で、自分の身体が女としての快楽を味わうことに消極的というか……。
つまりは、その気にならないという状況。

そして、不思議なことにみなみを産んで、毎日彼女を抱っこし続けていると、スキンシップへの欲求がものすごく低下する。
赤ん坊と触れ合うことで、肌と温度への渇望が満たされてしまうみたい。
これも、旦那さんと触れ合わなくて済んでしまう理由のひとつかも。


でもですよ。
そんな私の理由はゼンさんには関係ない。
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