それから数日して、私たちは挨拶まわりへと出掛ける事が出来た。

私も由香里さんもそれはもう張り切り過ぎじゃないかというぐらいソワソワワクワク。


自分たちの足で他の島という場所へ近づく。

兄弟たちの家を訪れるという感じなのだが、正直なところそんな和やかな場所でもない。

どちらかといえば、物騒極まりな場所なのだが、契を交した兄弟という

その男と男の約束を私たちは信じている。

だから、楽しさが浮かんでしまうのは仕方ないような気もする。


おそらく私も由香里さんも口には出さないけれど

堅気だった人間であるから、まだ未知のものに関しては怖さもある。

だけどその半面、知らないから出来る行動でもあるのかもしれない。


植木さんや三浦さんの緊張感はもしかすると相当なものかもしれない。

待っていて下さる 筆頭の組長たちも同じかもしれない。


それでも私たちは歩きだす。

仲良くしましょうと言いにいくわけではなく、交した盃の重さを

改めて認識してもらおうという気持ちもある。

けれど所詮、私が行くことだ。

私には誰もそんな期待をしていないのが何となく空気でわかる。

だからこっそりと久々にあう知り合った方々との楽しい時間を楽しみにもしてしまう。


友だちっていうのは、また違うけれど

心と心の繋がった

そんな心の関係を深め広げていきたいと思う。

この作品のキーワード
極道  若頭  バリトン  溺愛  大人の恋  夫婦  任侠  純愛  イケメン  嫉妬 

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