「ま、まぁ…砂羽くんがビックリするのも当たり前だよね。
だけど、あいつはどうしようもないダメ男だけど無責任な奴じゃない。
砂羽くんがよければあいつと一緒に暮らしてみないかい?
もし嫌だったり家に馴染めなかったりしたら俺が砂羽くんの事引き取る。
絢香が残したかわいい忘れ形見を無下に扱うことは俺にはできないしね。」

そういって微笑んだ笹木さんに俺は黙って頷いた。

きっと、父親のところに行くのが一番いい。

まだ15の俺が1人でやっていけるほどこの世界は甘くないだろう。

それがもっとも他人に迷惑かけず俺が取れる一番の最善策だ。

「…ありがとう。
少し電話してくるからちょっと待っててね。」

そういって笹木さんは席を立つ。

不安と混乱と少しの期待。

やっと状況を理解してきた頭はようやく正常な思考回路に戻っていく。

あ、そういえば笹木さんずっと俺の事砂羽くんって言ってるけど…。



俺の性別ちゃんと分かってるよな…?