「運命を乗せた?」



「貴方は、私に会えない二日間、私でいっぱいになりましたか?」



デイビットさんは質問には答えず、質問に質問で返答してきた。

私も、もう嘘はつかずはっきりと言う。

「考えてはいました。けど、今日は仕事初日だったので途中からは仕事内容を覚えることしか頭になくて、――貴方が会いに来てくれるまで忘れていました」



ほんの数時間ではあるが、仕事の事で手一杯だった。

こんな素敵なモノを用意してくださっていたのに、私は。



「じゃあ、忘れなくしてあげます」



不敵に、自信に溢れた綺麗な瞳でデイビットさんは言う。



「言いわけなんて出来ないぐらい、貴方の中を私で一杯にします。賭けてもいいです。

私が負けたら、その服も靴も返品します。でも、私が勝ったならば、このプレゼントを受け取ってくださいね」



「――わかりました。今度は負けません!」



上手く誤魔化され、あしらわれた事にも気付かず私は同意してしまった。



「素直で可愛らしいです」



そんな言葉を鵜呑みにし、服の入った箱を抱きしめながら下を向いてしまう。