こんぺいとう

永遠

文子・孝太・由月・純は河原にいた。
あの頃と変わらない桜の木。
由月はバックの中からコンペイトウを取り出すと、そっと桜の木の下に置いた。
文子は手を合わせると「雄治さん、ありがとう」
と呟き微笑んだ。
孝太も同じように手を合わせ
「あの過ちは二度と起こさせない。」
と誓った。

静かに桜の木がサワサワと音を立てた。
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