「壁ドンしたら女の子は落ちるって聞いたんですけど…本当ですか?」

大学生の集まりかと思う程の軽い内容を告げられ、私の頭はフリーズした。

目は見開き口は開いたまま彼の貴重な数秒間を思考回路再始動に使わせていただく。

「…私は何か困ってることや悩んでることは無いか聞いたんだけど。」

「悩んでるから答えたんです。だから言ったじゃないですか。下らないことなんでいいですって。」

「仕事の話かと思うでしょ。その辺の分別はつけなさいよ。」

「何でもいいって藤内さんが言ったんですよ。」

阿呆か、こいつ。

盛大なため息をなんとか飲み込んでおもいきり渋い顔をしてしまった。

「あのね、葛西くん。今は面談中で雑談タイムじゃないの。」

「知ってますよ。」

「良かった。じゃあ学生みたいな色恋問題は友達か話しやすいメンバーにでもして頂戴。」

葛西ゼンは問題なし、そう面談書類に記入して私は不毛になりそうな時間を早々に切り上げようとした。

今日の面談は葛西くんでおしまいだ。

報告書をまとめて本社に送ってからバックヤードを整理して店内のディスプレーも変更しないと、店長の仕事は山積みなんだから構ってなんかいられない。

「ミキちゃんはヤバイって言ってましたよ?」

「そりゃ高校生はヤバイって盛り上がるでしょ。」

「アイリちゃんも言ってました。」

「大学生も盛り上がるかもね。」

「ユウコさんも盛り上がってましたけど。」

「社会人も?じゃあ割と幅広くいけるんだよ。」

この作品のキーワード
壁ドン企画  ほのぼの  年下男子  花火織 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。