オレのオンナだって、わからせてやるよ
楽しみにしていた、お祭りで…
「ねぇ、早く早くっ‼︎」
「ちょっとー?すみれ‼︎あまりハシャグと転ぶよ?」


今日は前から楽しみにしていた、近所のお祭りで。


茉祐子(まゆこ)と将生(まさき)と潤耶(じゅんや)と四人で来た。


「だいじょーぶ、だっ…ひゃっ⁉︎」


茉祐子に注意を受けたばかりなのに、着慣れない浴衣を着たせいで、バランスを崩した。


ヤバッ‼︎このままだと、顔から突っ込む…‼︎


そう思い、ギュッと目を瞑るも、まったく痛みはこなく変わりに誰かが、わたしの腕を掴んだ。


「ったく。なに、やってんだよ」
「あ、潤耶…ありがと」
「あぁ。気をつけろよ?」
「う、うん」


間一髪、わたしの腕を掴んでくれたのは、潤耶だった。


わたしたち四人は、いわゆる〝幼なじみ〟というやつで、小・中学校はもちろん、高校まで一緒だった。
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