長い夏休みも終わり、アタシは夏休みに買った新しい制服を着ると、家の悪臭を消す為に全身にまんべんなく10回くらい香水をかけて登校した。


これで臭いなんて噂される事はないだろう。


家を出る時ババァが鼻をつまんで、


『香水かけすぎよ』


って言ってたけど、家の悪臭を振り撒くよりはマシなんだ。



バスの中でも、電車の中でも、乗っている人の殆んどが、不機嫌そうな顔でアタシを見る。


そんな顔しても無駄だよ。アタシ、慣れっこだから。


アタシはここぞとばかりに、笑顔の練習をする。



この夏休みで、クラスの皆からのアタシへの不快感が、少しは薄まっている事を期待して。


この作品のキーワード
双子  貧乏  女子高生  生き別れ  性悪  ブラック15  キャバクラ  ホラー  整形 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。