好きだからこそ。
*好きだから*




静かな部屋。

聞こえるのは降り始めた雨が窓を打つ音。



『.....ごめん』


目の前の彼は、冷たい床に座り込み、
大きな掌で顔を覆ってそう言った。


『......本当にごめん。』


ひたすら謝り続ける彼..隼斗。



いつも優しく笑って隣にいてくれた。私の最愛の人。


でも今は嫌悪感ばかりが私を襲う。





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