「……るう」


呼ばれる度に名前が持つ意味は変わる。

呼ばれる事を特別に感じるのは、それが何よりも特別な自分の名前だからなのか。
それとも、呼んだ相手が特別な人だからなのか。

どちらかは分からない。

けれどとにかく、呼ぶ人によって名前が持つ意味は変わると私は思う。


「るう」

「……」


その響きに、今は不快感しか感じない。


「無視するなよ。るう」


それなのに、笑いを孕むその声に余計に不愉快になる。


ただ、名前を呼ばれているだけなのに……

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