ヘタレ王子と冷たい姫様。

王子、こんにちは。








車から出てきた男ーーーー。

ミコリッド=ジル=カロライナ。


驚いた。


結構なイケメンなのだ。


すらっとした長身。
綺麗な顔立ち。
美しい金髪。
凜とした青色の目。


予想以上のイケメンだった。


正直あの小太りで薄毛の王からどうやったらこんなイケメンが生まれてくるのやら、理解に苦しむ。

お母さん似なのかしら?
見たこと無いけど。



私の視線に気づいたミコリッドはニッコリ微笑み、

ミ「初めまして。可愛い僕の妹ちゃん。」

『はぁ……。初めまして。』

妹ちゃんとか…www

と思いながら相槌を打つと、今度は私の手を取り、

チュ………と私の手にキスをし、

ミ「いやぁ、こんな可愛い子だとは思わなかった。これからよろしくね。ルリアンヌ。」


……さむさむさむさむっっっ

え、ちょ、今日こんなに寒かったっけ?

え、鳥肌やばいんデスケド。

え、とりあえず一発殴っていい?

え、マジ殴りたいドヤ顔してるこいつの顔面。


『あ、よ、よろしくお願いしますわ〜』

とか言ったけど、全然よろしくじゃないよ?



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