5月の終わりの、水曜日。空は憎たらしいほどの晴天。

そんな景色を、オフィスの窓から見上げて思う。



今日も、なんてつまらない毎日なのだろうと。





東京は、品川区。オフィス街と呼ばれるこの街には、高いビルがずらりと並び、サラリーマンやOLたちがぞろぞろと行き交い歩く。

そんな街の片隅にある、とある小さなオフィスビル。

その中のフロアの一室でデスクに着き、グレーと黒という地味な色の事務員用制服を身にまとう私の目の前には、パソコン画面に数字の羅列が映し出される。



「……はぁ、」



カタカタとキーボードを打つ手を止め、溜息をこぼしながら首を回すと、茶色い毛先が肩のところで揺れた。

はぁ、だるい。



吉村理子、23歳。短大卒、食品会社の事務員として働く社会人3年目のOLだ。

東京生まれの東京育ち。至って普通の家庭に生まれ、ごくごく普通に学生生活を終え、平々凡々な毎日を送っている。


この作品のキーワード
無愛想  不器用  年上 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。