「はあ? お姉ちゃん、何してんのよ……、かなり呆れるよ」



妹の花奈が大きく息を吐いた。
私のベッドの上に座り込み、化粧していた手を止めた花奈は思いきり呆れ顔。



昨日母と一緒に来た花奈は私の部屋に泊まった。友人の結婚式の後、二次会に出席するため遅くなるから泊めてほしいと以前から約束していたから。



ところが花奈が私の部屋に帰ってきたのは日が変わった頃だった。いい感じに酔っ払った花奈は、帰った途端に私のベッドを占領して眠ってしまって。



おかげで私は寝ることができず、ずっと考えさせられることに。



あれから川畑さんに車で家まで送ってもらった。もちろん抱き締められてお礼を言われた他には何もないし、特別な感情など持っていない。



だけど、後味が悪くて悩まずにはいられない。



彼氏代行を依頼して昭仁のフリをしてもらって、母に嘘を吐いたこと。嘘を突き通すため川畑さんに縋る彼女を傷つけたこと。
思い出すたびに罪悪感と後悔が浮かんできて、胸が苦しくて堪らなくなる。



彼氏の代行なんて頼むんじゃなかった。



延々と考えた末に行き着いた答えに反省を促されて、妹にすべてを話してしまった。川畑さんにキスしたことと、その結果彼を助けることになったことを除いて。


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