真由のおかげで、目が覚めた気がする。

自分では一生懸命考えていたつもりだったけど、ただ悶々としてただけだった。

うちへ帰ったら、祐平に相談してみよう……。

「ただいま」

夕飯の準備が終わったタイミングで、祐平が帰ってきた。

「お帰りなさい」

エプロンを外し、廊下を駆けていくと、いつもとは違って怖い顔の祐平がいる。

その姿に気圧されてしまい、私からも笑顔が消えた。

「香奈美、今日はボーッとして、どうしたんだよ。なにか悩みごとでもあるのか?」

「ご、ごめんなさい……」

昼間のこと、まだ怒ってるみたい。

そりゃそうよね。祐平は仕事には厳しいし、私も仕事を頑張りたいと常々言ってる。

だけど今日は、まるっきりダメだったから。

「まあ、もう業務外だから、仕事のことは言わないけど。なにか悩みがあるなら、話してほしい」

「うん……」

違う、怒ってるんじゃない。

祐平は私のことを、心配してるんだ……。