「で?………私にどうしろと?」


翌朝8時を少し回った所。

自宅アパートに少し苛立ち気味の志帆ちゃん、ご登場。


「うっ、………うん」


すっかり意気消沈している私。

だって、それは―――………




遡る事、12時間前。

勤務先の忘年会に出席した私は、あろう事か、社内で不動の人気を誇る麻生大和と前代未聞の約束をしてしまったのだ。


あの時はカッとなって、売り言葉に買い言葉で承諾してしまったが、時間が経つにつれ、後悔の念がドッと押し寄せて来ているのだ。


こうなってしまったからには今さらだけど、自分の性格が恨めしい。

ホント、辟易する。



今日は遅番(13時~22時)のシフトの為、12時半過ぎに出勤する予定だ。

同じ遅番シフトの志帆ちゃんを自宅に呼び寄せ、打つ手立てをご伝授願いたい。


ソファに腰を下ろし、私が淹れた珈琲を口にしながら鋭い視線を浴びせる志帆ちゃん。

それもその筈。

昨夜は、恋人(皆川健吾・34歳)のマンションにお泊りだったのだから。

皆川さんは今日は公休日らしく、昼頃までのんびりする予定だったのだとか。


それを私の『助けて!』メールで駆けつける羽目になったのだから、怒られても仕方がない。


「本当にごめんね?」

「はいはい、もういいですから。……で?どうするんです?ってか、先輩に勝ち目なんて無いじゃないですか!」

「………だよね~」


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