家まで送るので待っててください、と待合のソファに強引に座らされて、いつものように片付けをする大輔くんの姿を見守る。

くすぐったいような信じられないような、落ち着かない気持ちのまま、手は勝手に胸元のネックレスのヘッドを弄ぶ。

私に似合うと大輔くんが選んでくれた、天使の羽。


誕生日を祝ってもらえるだけでも驚きなのに、告白されるなんてまさか夢にも思わなかった。


そして、告白された瞬間に、自分があんなに怖気づくとも。

 
大輔くんのことが好きだという、この気持ちは本物だと思う。
彼に触れられたい、名前を呼ばれたい、あの目で見つめられたい、とふとした瞬間に大輔くんのことを思い浮かべる。彼からの連絡に年甲斐もなく浮かれて、彼女がいると勘違いして落ち込んだ、この感情はまさに恋。


だけど、彼との間に立ちはだかる八歳差の壁が、どうしても私を後ろ向きにさせる。


私はすぐにでも結婚したいし、子供も欲しい。好きという気持ちだけで動けるほどもう若くはない。
それに比べて彼は仕事も恋愛もまだまだこれからで、自由にハメを外すことができる。勢いだけで突っ走ってもなんの痛手も負わないし、それを糧にしてまた成長していくんだろう。

そんな子と向き合う勇気は、私にはない。

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