flower・wing・light②

二人きり

花と蘭も言ってしまったのでここには私と輝しかいない

「そう言えば輝は何委員会だったっけ?」

「俺は体育委員...楓は?」

「私も体育委員だよ?」

「あ、そうだっけ?」

「そうだよ?」

「忘れた...あ、もうすぐ楓誕生日だろ?」

「え?そっちは覚えててくれてたの?そうだよー五月八日!」

「そっか..」

「輝は確か五月の十二日...だったっけ?」

「そう、楓と5日違い...」

「へぇ...ねぇ...輝は好きな人とか...いる?」

「...いる」

「...そっかぁやっぱりいないよね...ってえぇ!?いるの!?」

「そんなに意外だったか!?」

「意外もなにも...えぇぇ!?」

「驚きすぎ」

「そうなんだ...輝に好きな人が...どんな人なのっ?」

私は輝の顔を覗きこむ

「...世話焼きで男子にも女子優しい奴」

「凄い子だね...輝はその子を本当に大好きなんだね...」

「...おぅ何年も前からな...」

きましたよ!!輝からのカミングアウト!

「まじですか!?何年も!?」

「そんなに驚くところか...?」

「驚きしかないよ!
んで?その子に告白は?」

「する訳ねぇだろ!だって...」

「だって...?」

「な、何にもねぇよ!」

輝はすぐにさっきの言葉の続きを隠した

「えぇぇ!?教えてー!」

「絶ッ対に教えない!」

「輝の意地悪っーーーー!」

「意地悪で結構...!」

そんな会話をしているといつの間にか時間は経っていったのだった...
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