珍しく定時の十七時に仕事を終わらせ須崎と共に医務室に入ると、中山麗奈はまだベッドで寝ていた。

「その後、具合は?」

「あまり変わりないな。まだ熱があるし薬は出しとくが、今日は解熱剤は使わない方がいいだろう。汗をかけば明朝には熱が下がるかもしれない。食欲はないかもしれないが、水分補給だけはさせろよ」

亮が俺に薬を手渡す。

「わかった」

俺は軽く頷いて、横にいた須崎に薬を手渡した。

「え?何で俺が?」

須崎が薬を受け取りながら目を丸くする。

「お前、荷物持ちね」

俺は須崎の方に目をやると、有無を言わせぬよう口角を上げ悪魔のように微笑んだ。

逆らうとどうなるか知ってるこいつは俺に渋々従う。

「…ヘイヘイ。仰せの通りに」

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