どこまでも、どこまでも続く赤茶けた景色。乾燥しきってる上に、風が強くて土埃が舞うのがキツイわ。


しかも、空一面雲がない晴れでジリジリと日光が肌を焼く。


「……なんでこんなことに」


快適な家出ライフを満喫するはずだったのに、こんな事態になれば恨み言の一つも言いたくなるのは誰だってだよね?






訳のわからない黒づくめ軍団から逃げたあたしたち。どうにか振り切って逃げたのはいいんだけど、レヤーが目測を誤って盛大に山にぶつかった。


その時落ちた先がこの、乾燥した土地だったんだけど。遠くに見える高い山脈に阻まれて、先が見えない。山まではいかなくても、小高い丘がたくさんある丘陵地帯。渓谷の一部なのか、断崖絶壁の崖が後ろにある。


覗いてみたけど、あまりに高くて川があるかわからない。というか。あたしじゃ下に降りたら二度と戻れない深さがあって、水が流れていたとしても降りて汲むのは無理。


つまり、前は山に阻まれて後ろは断崖絶壁の崖。右か左かに進むしかないんだけど、今はそれどころじゃない。


「あんた、大丈夫? 折れてんじゃない?」


翼を押さえてヒイヒイ言ってるレヤーを置いていけるわけなくて、あたしは膝をついて彼に訊いてみた。


「うう……すみません。たぶん、筋を痛めただけだと思うんですけど。飛ぶのはつらいです」

「いいよ、無理しなくて。薬があればいいんだけど……」


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