どんっ! と音がしそうな立派な出で立ちの、ロゼッタさん。

纏めた髪の毛には鳥の羽毛が飾られ、顔には赤色で化粧が施され、革製の服には磨かれた骨やら石やらが縫い付けられて、腰に立派な刀が挿されている。それと手にはなにやら槍のようなものまで持ってる。もうひとつの円盤はもしかして盾ですか?

そして、彼女はエークではなくダチョウのような大型の鳥に跨がる。どうやら馬はこの地で生きていける品種じゃないみたいだ。草をたくさん食べるもんね。



いよいよ、このカナルの地を出発する日がやって来た。最初に滞在した土地だけど、みんなとても親切にしてくれたし。いろいろと思い出深い場所になった。


言葉はほとんど通じなかったけど、ほんのちょっとだけ仲よくなれた人もいて名残惜しい。けど、あたしはこの地の住民じゃない。いつまでもいたら負担になってしまう。

きっと食料ひとつをとっても一番良いものが用意されていたはず。乾燥してめったに雨が降らないこの土地では、水汲みにはなんキロも離れた共同井戸まで歩くしかない。 あたしも手伝わせてもらったけど、桶一杯に汲んだ水を溢さないよう何キロも歩くのは大変だった。


畑も乾燥しているからろくなものが作れない上に、よく干ばつでダメになる。農作業を手伝いながらも、どうにかして雨が降ればいいのに……と考えた。


(もしも本当にあたしに巫女の力があれば、雨乞いをしたいな)


まだ全然、そんな力なんてないけど。誰かの役に立つなら……と漠然と考えはじめてた。


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