「役立たずなど、足手まといになるだけだ」


バッサリ、まさに一刀両断であたしの言葉は切り捨てられた。聞く耳すら持たない、そんな頑なな男に、あたしは何としてもと食らいつく。


「そ、そんなのわからないじゃない! じ、自分の身は自分で守るし……食料だって自分で何とかする。手伝えというなら、何でも手伝うし。役立たずじゃないことを証明するから」


自分が役立たずと泣いておきながら、どの口が言うの? って感じだけど。あたしは必死に食い下がった。


「ナゴム、と言ったか。やめた方がいい。兄上は本当に容赦ない。一緒に行き、後悔してからでは遅い」

「そんなの、自分で決める!」


あたしはライベルトさんをキッと見て、声を張り上げた。


「この人は、少なくともあたしを利用しない。きっと、あたしが本物の巫女だとしても。偽物だとしても、態度を変えたりしない……そう思える。だから、信じて着いていく」


あたしは膜を抜けて男のもとへ歩み寄ると、深々と頭を下げた。


「お願いします……あたしは自分で考えて、自分で動きたい。あなたを利用することになるけど、今は他に方法がわからないから……どうか、連れていってください」


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