遊園地は眠らない
写真の中の萌絵は、上目づかいで私を見ていた。

トレードマークのメガネを少しずらして、かわいい顔で写っている。

「萌絵が私を起こして、バスから降りたんです。いつのまにか夜になっていて、あたりは真っ暗でした」

もう藤森さんは黙ってなにかメモをしている。


記憶を昨夜にさかのぼり、私は話し出す。






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