風のそばで
もしも
「うわー!久しぶり!」

友達との待ち合わせ場所へ行く途中の電車の中

数年ぶりに会ったのは幼馴染みの同級生の男の子

びっくりしたのと同時に、少し嬉しかったのは

小学校のころに少し好きだったから

「今なにしてるの!?」

まるでずっと一緒だったかのように会話が弾む

罪悪感があった

嬉しそうに話す自分がよくわかった

前髪が、気になる

降りる駅に、いつもより早く着いた気がした





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