「あの……お願いです。私が話した事は刹那さんには内緒にしてて下さい。バレたら……区役所に連れて行かれる」

私は久世さんに向かって手を合わせ必死にお願いする。

刹那さんにバレた時が怖い。

あの人が本気で怒ったら、あの人の一睨みで私はカチンコチンに凍る自信がある。

「……わかったよ。でも、何か困った事があったらいつでも僕に相談する事」

溜め息交じりの声で渋々了承し、久世さんは私の目を見つめながら私の両肩に手を置く。

「……はい」

「でも……ちょっと腑に落ちないんだよね」

「何がです?」

「仕方なく結婚する相手とあの刹那が一緒に住もうとするなんて……。僕の知ってる刹那なら、式を挙げて籍を入れたら、結婚相手には自分とは違うマンションを買い与える」

「そう言われるとそういう気もしますが……刹那さんの事ってよく知らないんですよね」

学生の時から存在は知ってたけど、面と向かって話したのは多分昨日が初めてだし……。

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