「…いかないですよ。だから大丈夫ですよ。」

彼の力が抜けてきたあたりでそう言って距離を置いた。

彼の目には不安そうな何かが見え隠れしているように見える。

「とりあえず、お粥作るんでそのあと、薬も飲んでください。ね?」

覗きこむと小さく頷いたようだった。



お粥も食べて薬も飲んで、汗も拭いて。
汗で気持ち悪いと服を脱ぎ出すものだから、目のやり場に困った。

でも、それ以上に汗を拭かないとという使命感の方が強かった。

こっちが冷や汗かいたわ…。

別に寝ようと思ったんだけど、手を取った彼が離してくれない。
ここで寝ろと言わんばかりに。どうしようかなと考えていたんだけど、

彼の手が暖かくてなんだか眠くなってしまった。





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