あ・・・頭、痛くない。 打ってない。
ていうか私、床に倒れてない。

温かくて硬い体。
たくましい感触。
ムスクの香り。
たった一夜のつながりだったけど、忘れることができない・・・懐かしさ。

私の足に自力で立つ力が戻ったのが、彼にも分かったはずだ。
何せ今の私は、彼に支えられて立ってるようなものだから。

ていうか、超至近距離なんですけど!

とにかく・・・しまった。
ここは大手の商社ビル内で、しかも私は顔合わせに来た一女。
倒れそうになるという失態をしでかしてしまった。

こんな不健康な女なんて、会社にとってはこの上なく不利なはず。
それに私だって・・・私だって。

彼がここにいる以上、私だってここで働くわけにはいかない。


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