ハートブレイカー
「今日のところはこれで帰るが・・・これで終わりだとは思うなよ。 むしろ始まりだ」
「海堂さ・・・」
「俺は自分の子どもをこんな・・・場所で育てるつもりはないからな」
「なん・・・」

何それ。
どういう・・・意味?

私を、というより、直哉を・・・どうするつもり?

「明日また来る」
「来ないで・・・ください」

ピンと張りつめていた緊張と自制心が、限界にきていた。
いや、すでに限界以上の力を使い果たしていた。
それでもまだ自力で立っていられるのは、後ろにいるわが子から力をもらっているおかげだ。

「来ると言ったら来・・・」
「お・・・願い・・・」

彼の顔に表情が・・・驚いた顔が現れた。

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