北見に恋人がいることは前々から知っていたし、直接的な行動には出ないようにしていたはずだったのに。

衝動を抑えられずに二度もキスしてしまうなんて、大人のやることではないだろう。

そうわかっていても、恋と仕事の間で揺れ動き、そのどっちとも、不器用ながら真摯に向き合おうとするアイツのことが気になって仕方がない。

俺がそんな気持ちになるのは、恋と仕事……その両立は不可能でないと、昔から証明したかったせいもあるのかもしれない。


仕事をしていたって、誰かを愛していい。

愛する人がいるから、仕事も頑張ることができる。

ときには恋愛が仕事の足を引っ張ることがあるかもしれないし。

仕事のせいで、大切な人をないがしろにすることもあるかもしれないけれど。


それでも……仕事と恋愛の両立をめざす、それはきっと意味のあること。

少なくとも俺はその理想を、いつまでも追い続ける――。


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