その日は、
気持ちがいい晴れの日だった。

爽やかな秋の風が
もうそこまで来ていて、
空はどこまでも高く、
夏の終わりのような
秋の始まりのような、
そんな日だった。

母とは、
2ヶ月間、ずっとそばにいることが出来た。

調子がいい日は、
少しだけど外出もした。

調子が悪い日は、
隣で痛いところをさすることができた。

母は一度も弱音を吐かなかった。

ある晴れた日の朝、
危篤の連絡が入った。

駆けつけると同時に
母は少し苦しみだし、
そのあとすぐに、
眠るように穏やかにこの世を去った。


生きて死ぬことは、
大きなエネルギーの固まりのように
感じた。


それが去ると、
スーッと爽やかな風のように
流れてゆくんだ。

私は、
母の娘に生まれたことに、
最後を母娘として
過ごせたことを
全世界に感謝した。




生まれてきてくれてありがとう。
生んでくれてありがとう。


そして、
今、私を支えてくれるこの手と
みんなの心に心から感謝します。

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