希望

友香side

友香side


ここから飛び降りたら死んで楽になれる。


今から行くからねお父さんお母さん。


そうして柵を飛び越そうとしたとき誰かに服を引っ張られて柵の内側に引き戻された。


後ろを振り返ると怖い顔をした先生がいた。
なんでここにいるんだろう。

「命を大切にしろ」


「こんなことをして回りの人がどれだけ悲しむのかわからないのか」


先生には私の苦しみなんて何もわからないよ。


悲しむ人なんて誰もいない むしろ私が死んだらみんな喜ぶと思う。

「私が死んだって誰も悲しまないよ」




そう言うと先生は私のことを抱きしめて


「それは間違っている 友香ちゃんが死んだら俺が悲しい 。」


「俺が友香ちゃんのことを絶対に助けるからもうこんなことは絶対にしないで」と言った。


私は先生の胸のなかで泣いた。
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